青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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paperbird2.jpg スペインと言えば、サッカー、バルセロナオリンピック、パエリヤ、サグラダ・ファミリア・・・それに、闘牛ですか。。こんなことしか思い浮かびません。明るく、熱狂的なお国柄といったところが、ざっくりとした感想でしょうか。
 この映画を観た機会にちょっと確かめてみて、驚いたことがあります。それは、内戦を経て1939年から1975年までの実に36年間にもわたって独裁政権下にあったということです。その間の状況など詳しいことはよく分かりませんが、私が高校生になるころになってようやく民主化したという事実に、驚きとともに違和感を感じてしまったわけです。
 特に近年のサッカー大国であるスペインのイメージからは、およそかけ離れた印象を持ちます。ただ、多民族国家でバスク独立運動などがあるということや、それゆえにサッカーのエル・クラシコ(レアルマドリードvsFCバルセロナ)の試合が異常に盛り上がるということなどを聞いたことがあります。

 あまり予備知識なしに観たこの作品ですが、それでも十分に心を打つ素晴らしい作品でした。内戦から独裁政権時代に突入した頃の物語ですが、芸人たちの視点からその時代が見事に切り取られ描かれています。
 芸人というのは、古今東西、いつの時代も社会の底辺に置かれていたのでしょうね。(今もそうであるとは思いません。また、そうでないことを願います。)それゆえに最も時代に翻弄されてきた人たちであったように思います。そして、時代を読み取り、批判し、抵抗しながらも利用されてきた・・・。時代を描くには格好の素材なのかもしれません。これまでにもたくさんの名作が作られています。

 このような映画を観ると、私たちの今の暮らしが多くの犠牲の上に立っているということを感じないではいられません。民主化され、ある程度の生活がほぼ保障されている現在の日本に住んでいると、幸福の意味を見失いそうになるときがありますが、世の中は少しずつ良い方向に進んでいるのではと思う時があります。
 現在、世界中の多くの国では言論が保証され、自由な往来が可能であり、自由に経済活動ができています。男女問わず選挙権を持ち、自分たちの意志で国の方向性を選択することも一応できる体制にはなっています。
 いやいや、世界をもっと見給え。いったいどれほどの人間が今もなお理不尽な死を強いられていると思っているんだ。これで本当に良い方向にいっているといえるのかというご意見もあろうとは思いますが、今から50年前、100年前と比べてみると、それでもやはり前進していると思うわけです。
 そして、これまでの時代の流れの延長線上として、今はまだ独裁等によって奪われている人々の人権も、いつか必ず保障される時代が来ると信じたいのです。

 40年ほど前のスペインであったのであろうこの物語は、私たちに決して過ちを繰り返してはならないという教訓と、いつか未来は拓かれるというのだという希望を与えてくれます。このような作品を世界中の様々な国が制作し、それぞれの国の過去と現在を確かめ合えることができれば、私たちのこれから進むべき未来が見えてくるように思います。

 作品中に描かれる素晴らしい芸の数々。時代を超えて愛されてきた芸人たちの生きざまを愛情たっぷりに描いているこの作品は、観る者の心を解きほぐし、深い感動に導いてくれます。特にラスト10分は、涙なくして観ることができませんでした。

 多くの人に観て頂きたい作品です。

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