青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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orkesutora2.jpg 時代の流れは時として、その国や土地固有の大切な文化を破壊してしまうことがあるけれど、ヨーロッパの歴史を振り返ってみると、特に文化の創造と破壊と再生を繰り返してきた歴史であるように思われます。
 権力者は、その力を誇示し維持するために、自らの意に沿わない過去、特に伝統的なものを否定し、その伝承者を抹殺してしまいます。

 この映画を観て知ったのですが、ブレジネフ時代のソ連でも、ユダヤ人の音楽家やそれを擁護するロシア人たちが排斥されていたそうです。それほど昔とは思えない時代にあってこのように非人道的なことが平気で起こっていたとは・・・。同じことは文化大革命時代の中国でも起こっていたようですが、近くにあって遠すぎる国であったこのような国家の事は最近になるまで本当に分からなかったわけです。

 いずれにせよ、権力者の都合によって芸術や文化を破壊することの罪深さを、私たちは肝に銘じて、決して繰り返さないようにしなくてはなりません。

 ということで、「オーケストラ!」ですが、ブレジネフ時代のボリショイ交響楽団を舞台に、弾圧された音楽家たちの一発大逆転の成功譚を、ユーモアを交えながら感動的に描いています。

 ドン底に突き落とされた音楽家たちは、楽器がこなせる市井の名もなき庶民になっているわけで、それぞれに日々の生活に追われながらたくましく生き抜いているのです。そんな彼らが、人生の”ラストチャンス”で見せるしたたかさは、芸術に対する純粋な思いとともに”どっこい生きているぜ”という人間の強さが伝わってきて、観ている私たちの心にも勇気を与えてくれます。

 劇中に奏でられる名曲の数々。特にエンディングの演奏は感動的です。本物の芸術・文化はいかに破壊しようとも必ず再生するものなのです。

 本国で大ヒットしたということがうなずける素晴らしい映画でした。

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