青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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siroiribon1.jpg 映画のエンディングにおいて、一瞬気を緩めてしまったらいつの間にか終わっていました・・・(苦笑)。結局、すべての問題を観客に丸投げ状態したままの終わり方には面喰ってしまいましたが、他のレビュー等を読むと、どうもこの監督の手法のようです。そういう映画に慣れていない私としては、もう一度見直して整理しなくてはなどと考えても見たのですが、もう一度この物語を見直す気には正直なれませんでした(笑)。

 物語と表現しましたが、そもそもこれは物語として成り立っているのでしょうか。第1次世界大戦前夜のドイツの村に起こった些細な出来事を綴った内容ですが、それぞれの出来事や登場人物がどのように関連しているのか等は観客が勝手に考えなさいといった描き方なので、語り部的な役割の教師の立場から覗き見ているだけのようにも思われます。そして、観客が寄り添うべき教師の考えももう一つ伝わってこないために、どのように観ればよいのかと戸惑うばかりです。

 ただ、物語性を無視し、登場人物の人生について考えることをやめれば、面白く見ることができるかもしれません。

 不勉強な私にはよくわからないところなのですが、第1次世界大戦に突入する頃のヨーロッパ(特にドイツ)はこのような雰囲気だったのでしょうか。現在のドイツのこともよく知らないので比較もできませんが、ずいぶんと閉鎖的で権威主義的で差別的・・・、とても息苦しい社会であったのかと思えました。
 ”白いリボン”に象徴される権威主義的で抑圧された社会。一見、貴族、教会、医者といった権威が村の秩序を守っているように見えますが、それぞれの人物にそれだけの魅力も能力もなく、旧態然とした村の仕組みによってかろうじて守られている権威では、もはやコントロールができない状態になっているようです。
 その結果引き起こされる数々の事件。それらは結局何ら解決されません。いや、解決しようとするとかえって辛うじて保たれている村の秩序が崩壊することを知っているから、誰もそれに深く立ち入ろうとしないのかもしれません。沈黙こそ金なのでしょうか。
 でも、子供たちはそうはいきません。決して純真だからとは言いたくありませんが、世の中の複雑な計算がまだできない子供たちのとる行動は、とても単純です。単純さゆえに、大人たちは戸惑います。また、コントロールがとても難しい場合があります。そこで、鞭とリボン・・・となるわけですね。リボンの白さがとても押しつけがましく権威的で吐き気を催します。
 当時のドイツの村々では、こうした閉塞感が充満していたのでしょうか。その突破口が第1次世界大戦であり、その後のヒットラーの台頭へと・・・。古い権威が崩壊し、新たな権威の再構築が試みられ、そしてそれも否定されていく。そうした激動の時代へ突入していく直前の狂気じみた静けさ、そんな時代の空気を感じる映画なのでしょうか、この作品は。

 モノクロの美しい画面と抑制された演技はとても見ごたえがあり、謎解きの面白さも少し味わえるこの作品は、決して誰にでもお勧めできる映画ではありませんが、いろいろなことを感じさせてくれる良い映画であると思います。でも、もう一度見たいとは思えません。やはり、典型的な現代の日本人である私には理解しがたい内容であり、あえてもう一度見直して何としてでも理解しようとも思えませんから。

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