青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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rakka2.jpg これぞ映画!といった作品ですね。
 とにかく映像が圧倒的に素晴らしい。澄み切った画面に美しい色がちりばめられ、万華鏡を見ているような面白さがあります。世界遺産なども舞台にしたロケーションで、CGに頼ることなく本物で勝負したことが、この映画の最大の魅力だと思います。今回は残念ながらDVDでの鑑賞だったのですが、大スクリーンで見ると数倍楽しめたのではないかと思いました。
 音楽もいいですね。観客の感情を巧みにコントロールして、映画全体を盛り上げています。ベートーベンですか。映像にピッタリでした。
 そして、衣装。この映画のもう一つの主役とも言えるのではないでしょうか。次々に現れる個性的な人物を、見事に演出していました。この映画、衣装が平凡だと成立しなかったでしょうね。石岡瑛子の仕事ですか。素晴らしいの一言です。
 
 ターセム監督の作品は初めて見るのですが、映像で勝負したい監督なのでしょうか。であるとするならば、この映画はそれなりに成功していると思います。近年、これほどまでに美しい映像の作品を、私はあまり知りません。だからとても楽しめたし、映像に酔うこともできました。
 しかし、映画として総合的に考えたときに、物語が平凡だったように思います。鑑賞中、映像と音楽という部分での映画的な興奮を覚えつつ、何となく物足りなさを感じていたのは、物語が面白くないんですよね。どこかで見たことがあるような・・・。どの登場人物にも感情移入できないので、これでは観た後に何にも残りません。これだけの演出力がある監督なんだから、台本さえもっと良ければと、とても残念でした。

 映画好きなら、観て後悔しないとは思いますが、一言言いたくなる作品でしょうね。私は、大きなスクリーンでもう一度観たいと思いました。

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