青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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halfway1.jpg 多くの人が指摘しているとおり、いわゆる映画として不完全な部分がたくさんあると思います。たとえば、手ブレがひどくて見づらい画面。そして全体的に少し暗すぎましたね。所々で???となる、ぶつ切りのような編集。など・・・。

 でも、そうしたことを差し引いてもあまりあるほどの魅力に充ちた作品だと思いました。それはやはり、主演2人の素晴らしい演技・・・じゃなくて(あれは演技とは言えないんじゃないか)存在感だと思います。

 大学受験を控えた高校3年生の冬。逃げ出したいようなプレッシャーと孤独感。クラスメイトとも、これまでにない距離を感じたり、だからこそ人恋しくて密かに誰かを支えにしたり・・・。そんな時に告白。そんな時なのに告白。いや、そんな時だからこその告白。

 そして、もう一つのテーマは、地方と都会。大学進学は、地方の高校生にとっては、人生の大きな転換点になるわけです。都会から地方へという流れもあるだろうけど、地方から都会への若者の流れの方が圧倒的に多いわけで、地方で生まれたものにとっての高校卒業は、故郷を後にする一大転換期なのです。

 故郷に残るか、旅立つか・・・。それぞれに大きな決断をするわけで、そこには自ずとさまざまな別れがつきものなんですね。ちなみに私は故郷に残り、私の友人たちのほとんどは、大きな夢を抱いて都会へと旅立っていきました。あの時のことを思い出すと、今も胸が苦しくなります。

 取り残される・・・・。

 北乃きいが演じた女の子が「東京へ行って欲しくないです。」と言ったとき、”なんてわがままがことを・・・”と感じた人も多いと思うのですが、田舎に取り残されるのは、それはそれは切ないことなんですよね。「木綿のハンカチーフ」なんですよ。(笑)

 何が描きたかったのかよく分からないという指摘があります。物語としては本当に言葉足らずですね。でも、高校生活を終えるあの頃の気分を見事にすくいとっているように思います。画面の手ブレも暗さも、ぶつ切り編集でさえも、そうした不安定な時代の感情を描くためには一つの手法でもあるのかな・・・なんて納得したりもして。

 脚本家として物語作りのプロが、あえてこのように物語性を排除したかのような作品を作ったということは、これまでのようなドラマ作りでは描くことの出来ない、ある種の感情をクローズアップしたものが作りたかったということではないのかななんて思います。まぁ、それには異論もきっと出てくるでしょうが、それでもいいじゃないかと。

 でも、今度撮るときは、しっかりとしたドラマのある映画にして欲しいなぁ。せっかくの才能を活かせて欲しいし。

 私はこの映画が好きです。とても愛おしい。

 今しか撮ることが出来ない、北乃きいと岡田将生の最高の瞬間を、これほどまで素敵にスクリーンに焼き付けてくれたことに感謝したいほどです。そういう意味で、アドリブに任せた演出は大正解だったと思います。

 salyuの主題歌も良かった。

 もっとみんなに観て欲しいなぁ。あまり難しく考えず、あの頃の気分に浸るつもりで。

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