青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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paper4.jpg 映画史に燦然と輝くテイタム・オニールの演技。この年、オスカーを史上最年少で授賞したのも納得できますね。数々の子役達が活躍してきた映画界にあって、古今東西これほどの演技となると・・・やっぱり思い浮かびません。とにかく素晴らしいの一言に尽きます。

 大恐慌時代のアメリカ中西部を舞台に・・・となると、「俺たちに明日はない」と重なります。乾いた荒野、生活に疲れた人々、刹那的な生き方・・・。いくつかの共通項がありますが、あの映画が”無軌道に時代を駆け抜けた男と女”を描いていたのに対して、この映画では”再生しようとしている家族”が描かれているように思います。これは、それぞれの映画が作られた時代のアメリカの気分といったものが反映しているのでしょうか。

 言うまでもなく「俺たちに明日はない」はアメリカン・ニューシネマの幕開けを飾った記念碑的な作品ですが、「ペーパームーン」はニューシネマ時代の真っ只中にありながら同系列の作品としては位置づけられていません。(ピーター・ボクダノヴィッチ監督はニューシネマの一人と位置づけられているのですが・・・)やはり、ハッピーエンドだからでしょうね。1967年から1973年。この間にあったアメリカの変化。ベトナム戦争の終焉・・・ウォーターゲート事件・・・。
 この頃のアメリカの人たちは、既成の価値観を破壊することにも飽き始め、そろそろかつての良心とささやかながらも幸せな日々を取り戻したいと願っていたのかもしれません。まだしばらくはニューシネマの時代が続きますが、この辺りから次第に未来志向の作品が増え始めてきているように思います。そして、ベトナム戦争を検証するにはまだまだ生々しくて、今しばらく時間が必要であったのだと思います。
 ちなみにこの年のアカデミー作品賞は「スティング」です。やはり1930年代を描き、痛快などんでん返しのハッピーエンドが楽しかった作品です。時代はハッピーを求めていたんですよ、きっと。

 このように考えると、この映画が公開されたとき、テイタム・オニールが見せた、実の父であるアイアン・オニールを喰ったような小生意気な演技が、どれ程の人々心をほぐし広々と解放させたか、想像に難くありません。みんな、アディのけなげな奮闘に拍手し、彼女の幸せを心から願ったのだと思います。

 ラスト、荒野の彼方まで果てしなく続く一本道。アディとモーゼの旅もどこまでも続いていきます。それは見せかけの幸せ(ペーパームーン)ではない本物の幸せを見つける旅なのだと思います。2人の幸せを祈らずにはいられませんでした。

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