青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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gururi1.jpg 一組の夫婦が歩んできた日々を炙り出すかのように描いたこの作品は、観る人の立つ位置によってさまざまな感想を生み出すのだろうなと思います。

 「そうなんだよなぁ・・・。」とか、「夫婦っていいものなんですね・・・。」とか。もしかすると、「ちょっとエッチなところが・・・。」とか、「つばの場面が・・・。」とか、「長いなぁ・・・」なんてのもあるのかも。

 どんな映画であっても映画を観るということは、観る人のそれまでの人生があって、観たときの状況があって、結果、その作品のどの部分に引っかかりこだわり考えるのかが決まってくるのではないでしょうか。
 この映画の場合、特にそうした映画を観る前提としての観客の状態が評価を左右するのではないかと思いました。本来、観客が映画を選ぶものであると思うのですが、こうした作品の場合は、映画が観客を選ぶと・・・。

 ちなみに私の場合は、「そうなんだよなぁ・・・。」と思いながら、スクリーンの中に自分を見つけながら観ていました。隣りに座って観ている連れ合いもきっとそうなのだろうなぁと思いつつ、「ほんとはどうなんだろう・・・。」などと気になりながら。(笑)

 きちんと生きていくというのは、とっても面倒なことですね。きちんと夫婦をしていくなんてのも、実はなかなか大変なわけです。繋がっていると思うから夫婦でいられるわけなんだけど、恋人同士のようにその繋がりを常に確認して喜んでいるわけではないから、本当に繋がれているんだろうか・・・なんて、ふと不安になったり。いやいや、繋がり合っているんじゃなくて、ただ繋ぎ止められているだけなんじゃぁと恐ろしくなったり悲観したり(笑)。とにかく、なかなか大変なわけですね。
 でも、そんなことをあれこれ考えながら日々の生活を紡いでいく。ちっちゃな喜怒哀楽をくり返しながら・・・。そこにこそ幸福がある。そう思えなきゃ、夫婦でなんかいられないのだと思います。

 こんな風に思う観客である私にとって、この映画は実に良くできていると思うわけです。冒頭にも書いたように、まさに夫婦の日々を炙り出していると思います。男と女、一人一人の人間として日々。その思い。「そうなんだよなぁ・・・。」と。

 「ハッシュ!」の時も驚いたのですが、橋口亮輔監督は本当にきちんと映画を撮っていますね。自分が描こうとしているものに対して、どこまでも真剣に向き合っていると感じます。だから、少々非日常的な設定にも説得力があり、下手をすると下品になってしまいかねない場面なんかも笑えてしまう。それは、我々人間の本質を描いているからなんでしょうね。観ていて自分の中の奥深い部分が共鳴しているように感じました。
 でも、きちんと撮ることはきっと大変なことだと思います。頑張れば頑張るほど翔子のようにバランスを崩してしまうかも・・・。「ハッシュ!」から6年。監督の日々もきっと大変だったんだろうなぁ・・・・。

 木村多江とリリー・フランキーというキャスティングも絶妙でした。また、ちょい役に次々と出てくる個性的な役者達の演技が楽しくて、この監督の映画に出たいとみんな集まってきたのかなぁなんて、一人納得しながら観ていました。そして、そんな中でも片岡礼子が抜群でしたね。この作品で再会できたことが本当に嬉しかったです。

 この映画も含めて、2008年は、邦画がとても充実した年だったんだと再認識しました。

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