青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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 タナダユキ監督の描く世界は、今もどこかにありそうでいて少し取り残されてしまったような感じ・・・かな。「赤い文化住宅の初子」も部分的に妙にリアルでドキドキしましたが、この作品でもドキッとするような場面がいくつかありました。
 転々と住まいを変える蒼井優が、新しい土地で少し疲れた時にガランとした部屋の床に俯せになって肢体を投げ出すシーンなんかは、この監督ならではの演出ですね。こういうシーンに、私は惹かれてしまうわけです。

 物語は、自分の居場所を求めて現実と格闘する鈴子と弟の日常を縦軸に、さまざまな人々との出会いと別れ、果てもなく繰り返されるいじめが絡まりながら展開されます。いずれにしてもごくありふれた光景なのですが、それらが微妙に絡み合いながら、そして少しずつズレながら展開することで、この映画にしかない世界が生まれています。どこにでもありそうでここにしかない世界が。厳しい現実を描きながら、2人の成長に向けられる監督の眼差しが温かいですね。2人が辿り着くところには、きっと平穏な日々が待っているんだろうなぁ。そうあってくれることを願わずにはいられません。

 蒼井優は、今さらながらやっぱりいいですね。この映画は、彼女をイメージして作られたそうですが、私たちがこれまでに見たことのない蒼井優を見せるところがさすがです。
そして、森山未來。この人も素晴らしい。彼が登場するシーンからグンと画面が締まります。ウソっぽい役をウソっぽく見せないという意味では、若手№1ですね。他の役者がこの役をやっていたら、あのリアル感は生まれなかったと思います。

 映画を見ていながら、いつの間にか鈴子の日常を覗いているような感じになりました。恐るべしタナダユキ、恐るべし蒼井優、そして森山未來です。加えて、ピエール瀧の演技が絶品だったこともうれしい誤算でした。

 好みが分かれると思いますが、この映画でますます私はタナダ映画のファンになりました。次回作が楽しみです。

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