青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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 高3の夏は、ひたすら受験勉強の日々であったように思います。ギリギリまで自分を追いつめながら、何とか未来への突破口を探っていました。そして、冬から春にかけては、受験と別れが・・・。なんか、不安定でしたねぇ。テストの結果に一喜一憂し、昨日の強気は一夜にして弱気になり、友人たちとの会話もかみ合わず、内向的になり、ストイックになり、ヒステリックに・・・。ふと、周りを見渡していても、クラスメイトも同じような表情をしてました。まさに灰色の日々。しかし、不思議と嫌じゃなかったあの感じ。とりあえず為すべきことがあるという充実感ゆえでしょうか。
 あのころ、この映画のような恋心を抱いていただろうか・・・?きっと、胸の奥深くに封印していたのでしょうね。誰にも恋していないなんてことは考えられません。(笑)でも、グッとこらえて、自分の中の奥深いところでどんどん純化させて、とってもピュアな思いをふくらませていたように思います。

 この映画、ふたつの物語があります。秋元(榮倉奈々)の物語と、白田(谷村美月 )の物語。
 私は、白田の物語に共感しました。彼女の揺れ動く思いがとてもよく伝わってきました。谷村美月の佇まいが、白田の抱えている様々な矛盾をとてもよく表していたように思います。そうですよね、あのころ、つまり”檸檬のころ”は矛盾に充ちています。大人になるっていうことは、その矛盾がとりあえず解消されるということでしょうか。でも、新たな矛盾を抱えるんですけどね。大人の事情というか・・・。
 
 それに対して、秋元の心情がもう一つ分かりにくかったように思います。彼女が好きなのは佐々木君?西君?彼女はどうして東京へ行くの?この映画での榮倉奈々は、今まで見た中では一番良かったですが、それにしても表情が乏しすぎるように思います。谷村美月と比べるとその違いは歴然で、可哀相になるほどです。でも、これは彼女だけの責任ではなく、秋元という女性の心理を作り手がもっと明確に意識しておかなくては成らなかったのではないでしょうか。秋元の痛みが全く伝わってこなかったのはとても残念です。

 それは、男性陣にも言えることで、佐々木(柄本佑 )も西(石田法嗣 )も、煮え切らない男にしか見えませんでした。何故この二人に秋元が思いを寄せたのか・・・、その辺りの説得力がありません。それに対して、辻本(林直次郎)の演技は決して上手ではありませんでしたが、この役をするには十分な存在感があり、白田の思いを納得させることに成功していたと思います。いきなりギターの達人となって歌いまくられたのには苦笑を禁じ得ませんでしたが。(笑)

 それにしても、この映画が青春映画の秀作となり得たのは、原作の魅力であるだろうし、谷村美月の突き抜けた演技があったからだろうと思います。彼女は本当に魅力的な女優ですね。

 脚本とキャスティングを少々見直せば傑作になるかもしれなかった、そういう意味でとても残念な映画です。う~ん、惜しい!

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