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青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

 井筒監督の最新作「パッチギ!」を見てきました。とても面白かったです。そして、とても感動しました。
 1968年、京都。私がようやく小学生になった頃の物語です。グループサウンズの歌声がフォークソングに変わろうとしていました。街では学生運動が激しさを増し、ベトナム戦争はますます泥沼に・・・。そして生まれた一曲の歌「イムジン河」。朝鮮半島の南北分断を歌ったこの歌は、放送禁止になってしまいます。(歌ってはいけない歌なんて、この世界には一曲もない!)とても熱く、難しい時代であったのだと思います。
 今、日本は空前の韓流ブームです。そして、同時に北朝鮮との関係は一寸先も見えないといった状況です。とても近く、そしてとても遠い日本と朝鮮半島との関係。この30数年の間に何が変わり、何が変わらずにいたのでしょうか。
 私はフォークソングの名曲として「イムジン河」と出会い、口ずさんできました。しかし、この映画によって、より深くこの歌と出会えたように思います。日本人としてこの歌を歌うことの意味を、もう一度よく考えていきたいと思います。
 主人公の青年は、自分ではどうすることの出来ない悲しい歴史故に、親友となった朝鮮人の友の葬式に参列することを断られてしまいます。渡れない河。しかし、・・・。
 時代は変わっていきます。河に橋は架けられたかも知れません。でも、それを渡るのかどうか・・・。渡れない河はもう無くなったのでしょうか・・・。
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見ようかどうか悩み中の作品です。
「パッチギ」って言うのかなぁ?
大阪弁じゃ「パチキかます」ですよ(笑)

2005.01.24 00:20 URL | まゆう #VkJT2l8w [ 編集 ]












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パッチギ!
「パッチギ!」  2005/日本/監督:井筒和幸ものすごく深いテーマを笑いに包み込んでさわやかにして、おもろしい青春映画にしたねって感じ。ロミオとジュリエットというふうに悲恋を押し出してないとこがいい。恋物語よりも友情の方がいい感じになっている。

2005.09.18 21:15 | 月影の舞