青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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eikokuou3.jpg 久しぶりに完璧な作品に出会えたように思います。この映画は、今よりも10年後、20年後に評価が高くなっているのではないでしょうか。その間ずっと人々に愛され続けるのだと思います。「ローマの休日」のように。

 何と言っても脚本が素晴らしい。歴史上の事実を描きながら、これほどまでに豊かな物語に仕上げた脚本は見事としか言いようがありません。登場人物ひとりひとりが生き生きと描かれ、無駄な描写が少しもありません。重くなりがちな題材を、優しく温かくユーモアたっぷりに描くことによって、かえって多くの人がより深く真実の核心に触れることができるようになったのではないでしょうか。たとえ多少美化された部分があるとしても、この映画は私たちにとても大切なことを伝えてくれたように思います。

 演出も素晴らしいですね。奇をてらうことも観客に媚びることもありません。演出を感じさせない、しかし、計算されつくされたその演出に脱帽です。私たちはスクリーンに見入り、監督の作り出した世界に身を委ねていればよいのです。とても心地よく感動に導いてくれます。この映画を見てよかったと、心から思わせてくれるのです。

 役者たちもいいですね。それぞれの役をよく理解し、見事に演じきってくれています。プロの仕事を見せてくれたという感じです。

 この映画は、突出したものは無いのですが、映画としてすべてが程よくまとまっています。その程よさが完璧で、パーフェクトな作品に仕上がっているように思います。こういう映画が、永く映画ファンに愛されるのではないでしょうか。そうであってほしいと思います。

 10年後、20年後に観直したいですね。きっと今とは違った感動を得られると思います。先日久しぶりに「フォロー・ミー」を観た時のように。


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blackswan2.jpg この作品で彼女がアカデミー主演女優賞を受賞したことは頷けます。

 そして、作品賞を逃したこともやはり頷けます。

 私はこの作品を観ながら、いつの間にか主人公のニナではなく主演女優のナタリー・ポートマンを観ていたように思います。鍛え抜かれた肉体と鬼気迫る彼女の演技から目を離すことができなかったのは事実です。
 「凄い!」
 でも、それはナタリー・ポートマンに対する感想ですね。いい女優から凄い女優になっていく瞬間に、私は興奮していたのではないかと思います。

 でも、やっぱりニナの心に寄り添って観たかった。女優のことなど忘れて。

 そんな作品にあってウィノナ・ライダーが素晴らしかったと思います。とても惹きつけられるものがありました。後になって彼女であることを知ったのですが、誰が演じたからということに関係なく、そこだけ異彩を放つかのようにとても説得力がありました。

 この作品によってナタリー・ポートマンの女優人生は大きく変わっていくと思いますが、少なくとも私の人生が変わることはないと思います。

 だから、作品賞は「英国王のスピーチ」に・・・。2作品を見比べると、なるほど納得の選考だと大きく頷かずにはいられません。

 素晴らしい作品だけに、ちょっと残念な作品でした。

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youkamenosemi3.jpg 物語としては「・・・。」と考えてしまうところもあるのですが、映画として素晴らしく仕上げているなぁというのが率直な感想です。
 途中挿入される印象的な風景や独特の雰囲気を醸し出している建物などが、映画としての奥行きを生み出し、それが登場人物の陰影を見事に際立たせているように思います。これは映画だなぁと思える演出が随所に見られ、その力に圧倒されました。
 それと、他の人も指摘されているように、女優の方たちの演技が素晴らしかったですね。主演の永作博美はやはりの演技でしたし、森口瑤子も素晴らしくて見直しました。井上真央も大健闘。一皮むけるかな?と思わせる演技です。そして、小池栄子。この人はかしこい人だなぁと思います。隠れた名優じゃないでしょうか。「パコと魔法の絵本」の時もよかったですが、今回はそれ以上に確かな演技力を感じました。主演作がみたいなぁ。
 作品としては、もう少し何かがあれば傑作になったのに・・・と少し残念です。前半とラストが甘いような。惜しい!
 でも、映画を十分満喫させてくれましたので、満足しました。

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