青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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 様々なラストシーンを想像しながら観ていました。

 そして、・・・。

 こうとしか終わりようがないんですね。
 そこに、この地の過去・現在・未来の全てが凝縮されているように思いました。

 国家、宗教、伝統、しきたり・・・あらゆる境界線に翻弄される ”シリアの花嫁”。

 父、母、兄弟、姉妹、家族、親戚、長老、警察、軍、国連・・・。みんな、何を守ろうとしているのか。どうしてこんなことになったのか。簡単にどうにかなるなんてものじゃない複雑な背景があることは百も承知で観たのですが、”結婚”に右往左往している人々の姿はあまりにも滑稽で悲しいものでした。素顔はみんな一人一人ありきたりでちっぽけな人間なのに・・・。

 いつまでこんなことを続けるの?
 
 それぞれの境界線を超えていく姉妹の姿は、私たちに大きな宿題を突きつけているように思えました。

 その答えは、境界線の向こう側にあるのでしょうか・・・。

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otonari2.jpg 大好きだと言える映画がまた一つ増えました。観ている間の心地よさ、見終えたときの幸福感。熊澤監督の作品は、私の波長にピッタリと合うような気がしていましたが、この作品でも改めて相性の良さが確認された次第です。(笑)
 手に汗握る派手なアクションも、涙をそそるエピソードも、人生観を揺るがすほどの大きな感動もありません。観る者すべてを唸らせる迫真の演技なんてものもありませんが、何とも気持ちの良い映画です。

 「ニライカナイからの手紙」「虹の女神」で蒼井優や上野樹里、市原隼人の個性を上手に引き出してきた熊澤監督ですが、今回も岡田准一と麻生久美子の魅力を、見事に引き出していました。いいですよねぇ、この二人。岡田准一は「花よりもなほ」で、麻生久美子は「夕凪の街、桜の国」で、それぞれ大ファンになりましたが、今回の二人も期待通りの役者ぶりでした。
 それと谷村美月。これまで、実力の割にというか、実力があるだけに無理な企画が続いて作品に恵まれていなかったように思うのですが、今回の役はピッタリはまっていましたね。生き生きしていました。市川実日子なども含めてキャスティングがバッチリでした。

 現実はこんなに・・・なんて、白けてしまう方もおいでかと思いますが、どこかにあって欲しいじゃないですか、こんな素敵な恋物語が。私は憧れているんですよねぇ、こんな出会い・・・。(笑)今さらですが。

 時に泣いたり笑ったりしながらも、日々の出来事は本当に些細なことの連続です。でも、振り返ってみると、どこかの瞬間に人生が少し動いていることに気づくものです。そうして、今がある。運命に導かれるように。
 二人の人生も、結局あのようになることが決まっていたようにも思えます。その日のために、全てがあったようにも。お互い、それまでの人生がなければあの出会いは考えられなかったでしょうし。

 まぁ、あまり面倒くさく考える必要はありませんね。いいじゃないですか、こんな恋物語。私は、素直に羨ましがりながら、こころから楽しめました。

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marutano3.jpg 愛する夫との別離。かつてのようには心を通い合わせなくなった息子。そして、その妻。仲の良い友たちもそれぞれに歳をとり、どこか疲れています。スイスの小さな村の日常は平和で平凡で、80歳になるマルタの人生も、そんな日々の中で静かにその終焉の時をむかえつつあるのでした。

 歳をとることは素晴らしいことだと思います。マルタの人生も、夫に寄せる想いから察するに愛に満ちた素晴らしいものだったのではないでしょうか。でも、長生きをするということは、家族や友など、多くの別れを経験することとも言えます。
 そして、それはまたそれまで手にしてきたものを一つ一つ失っていくということとも言えるように思います。健康、美しさ、たくましさ、自信、誇り、自分の居場所、希望、夢・・・。それらは失うというよりも奪われる、むしり取られるといった方がピッタリかもしれません。

 人生は美しく、また残酷です。

 人生の一部であり全てでもあったであろう夫の死によって、マルタもまた多くのものを奪い取られてしまいます。後は、残された時間をただ重ねていくばかり。映画冒頭の消え入りそうなマルタの姿はとても哀しく、痛々しくて見ていられません。

 そんな時、マルタの人生が再び輝き始める出来事が起こります。しかし、マルタの行動は保守的な村では決して歓迎されないことでした。マルタの、人生をかけた闘いが始まります。

 老いるということ、生きていくということ、そして、生きていくために大切なこと。

 「それでも人生は素晴らしい。」と、マルタの笑顔が教えてくれたように思います。

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