青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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 優しい映画ですねぇ。物語も、音楽も、演技も、色調も・・・、みんな優しい。これ以上優しすぎるといやらしくなるけれど、とても心地よく、この家族の日々を見守ることが出来ました。
 
 北乃きいが素晴らしいですね。もし、我が青春の日々に彼女のような同級生がいたら・・・なんて、ふとどきなことを考えつつ、あの時代にしか感じることが出来なかった微妙な心の揺れ動きを、少し思い出しました。なんか切ないなぁ。(笑)

 そして、この物語のもうひとつの主役である家庭というもの。そこにある幸福感と危うさと・・・。食卓の風景を中心にさりげなく描かれている一コマ一コマが、実は壊れやすくて壊れにくいという矛盾に充ちたその本質を、見事に浮き彫りにしているように感じました。
 特に何も起こらない淡々とした展開が退屈だという観客もいるとは思いますが、家庭とはそうしたものであり、そのような淡々としたものの中に起こる小さな出来事の積み重ねが、気がつけば大きな変化を生み出したり、ある瞬間の大転換につながるものだと思うのです。そうした視点に立ってこの映画を観れば、とても丁寧に家庭というものを描いた佳作であると評価することができると思うのです。

 この映画を観て、我が家庭を、私自身を振り返り、少し心のゆがみを整えてくれたように思います。

 音楽もいいですね。小林武史のピアノが見事に物語を支えています。そして、エンディングの「くるみ」。このMr.チルドレンの歌をバックにした映像は、音楽が映像にとって最高のパートナーであることを証明しています。このシーンでの北乃きいの演技が、本当にいい。彼女の表情に我々は救われ、明るい未来への予感に胸を熱くすることが出来ます。

 やっぱり、日本映画はいいですね。このようなまだ観ぬ秀作がきっとあるだろうという期待に、心躍る思いがします。

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 まず、TV「ガリレオ」の映画版ではなく、映画「容疑者Xの献身」であったことに好感が持てました。やはり、しっかりとした原作があって作られたということが、この作品をいい映画にした最大の要因だと思います。だから、ここでの評価も高いのではないでしょうか。TVドラマの映画化作品にはあまりよいものがありませんから。

 しかし、残念!もう1枚、何かのカードが足りない。演出も演技もよかったと思うんです。内容だって、よく練られているし、最後まできちっと楽しませてくれるし。とてもよく出来ている・・・けど、結局、感動しないのは、何故?

 共感できないのでしょうね。石神哲哉に。

 彼の絶望感が、もうひとつ伝わってこない。それがなくては、献身の意味がぼやけてしまう。「そうするしか無いだろう・・・」という、彼に対する共感があってこそ、このドラマに感動できるのではないでしょうか。原作にも描かれていないそうですが、石神の過去と現実がもう少し分かれば、もっと違った見方が出来たと思います。

 もうひとつ、友人だからということで、湯川教授が肩入れしすぎているのでは?彼の他の行動をかんがえると、違和感が・・・。これはTVドラマでのイメージを引きずってしまっているせいだとは思うのですが、もう少し、二人の関係を丁寧に描くべきだったと思います。これじゃぁ、湯川教授の苦悩にも共感できない。

 さらに付け加えるならば、花岡靖子の描き方も中途半端な感じが・・・。背負っている物がありきたりで、手にしている幸せも平凡で、彼女の哀しみや願いももう一つ伝わってこなかったように思います。

 でも、主役を湯川教授じゃなくて石神にしたのは正解だと思います。ドラマの深さと重みが生まれました。また、福山雅治の抑えた演技と堤真一の繊細な演技は、映画全体を引き締めてくれました。ただ、石神=堤真一が格好良すぎますね。やっぱり。

 面白い映画でした。でも、今年を代表する作品にはなり得ませんでしたね。比較することが適当であるかどうかは分かりませんが、献身という意味では、「半落ち」のような説得力が、作品全体に不足していたように思います。

 足りなかったカード・・・。それは、”共感”かなぁ・・・。

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