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青空侍のシネマ徒然日記

映画や音楽について、徒然なるままに・・・

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 2004年。フランスでその年の観客動員1位という大ヒットをしたという作品。なぜこんな地味な映画が?見れば、いや聴けば分かります。
 1949年、音楽教師マチューが赴任した寄宿舎の名前は「池の底」。(ひどい名前です。でも、池のそこにはオタマジャクシがいっぱいいて・・・、とは考えすぎでしょうか。)ここで集団生活をしているのは、親をなくした子供や素行に問題がある子供たち。寂しさゆえに荒れる子供たちを、寄宿舎の校長は厳罰主義で縛り付けます。ますます荒んでいく子どもたちに対して、マチューは力ではなく心で接していきます。そして、マチューは合唱団を結成し、歌う喜びを教えていきます。最初は面白半分だった子供たちも、次第に歌うことの素晴らしさや楽しさに目覚めていき、子どもたち本来の純粋さや素直さを取り戻して・・・。 ある日、誰もいないはずの教室から美しい歌声が・・・。

 とにかく、少年たちの美しい歌声を聴くだけでも価値ある作品だと思います。そして、ドラマも面白い。子どもたちとの出会いを通して音楽教師としての誇りを取り戻していくマチューの喜びと、ピエールの母に思いを寄せながら”いい人”にしかなれないマチューの哀しさがしみじみと伝わってきます。ただ、子どもたちの変容をもう少し丁寧に描けば・・・とも思いましたが、まあ、これ以上描いてしまうと展開が重くなりすぎたかもしれないので、これでよかったのかも。

 コーラスっていいですね。子どもの頃、ウィーン少年合唱団を描いた「美しく青きドナウ」(だったと思う)を見た記憶が蘇りました。
 日本でも、たくさんの人、特に同世代の子どもたちやその親、学校の教師たちに、見てほしい映画です。
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